5分で分かる世界遺産❝グランド・キャニオン国立公園❞
死ぬまでに一度は訪れたい憧れの公園と言えば「グランド・キャニオン国立公園」。アメリカのアリゾナ州北西部にあり、同国で大人気の観光スポットです。
それでは、グランド・キャニオンの魅力に迫ってみましょう♪
グランド・キャニオンとは?
グランド・キャニオンは、コロラド川がコロラド高原を浸食し、数百万年かけて出来上がった峡谷です。総面積は、東京の2倍の4927㎢に達する広大さです。100年で2㎝ずつ削り出され、現在もそれが進んでいます。
断崖の平均の深さは1200m、最深部は1800m。
長さは東京から盛岡に相当する446㎞という驚きのスケールで、その幅は6~29㎞と様々です。
今は8層の地層が露出していますが、最も古いものは先カンブリア時代のもので、20億年前のものになります。地層の大部分は海面下で形成されたもので、これも海中でできたのものとされます。
アメリカでも最も古い国立公園のひとつで、20億年から2億5千万年前の地球の地層が観察でき、世界で最も多くの化石が発見された貴重な場所なのです。
グランド・キャニオンの歴史は?
グランド・キャニオンは、アリゾナ州北部の標高2100mの高原にあります。
7000万年前にこの一帯がカイバブ・アップリフトという地殻変動により隆起し、出来始めたといいます。4000万年前になると、コロラド川による浸食が始まり、200万年前に現在の姿になりました。
人類は、ここに1万500年前頃から生息していたといわれています。4000年前からはネイティブ・アメリカンが住み始めていました。
グランド・キャニオンの名前は、1540年にスペインの探検隊がこの場所を訪れて名付けたもので、“魔の谷”と恐れられたといわれています。
グランド・キャニオンの見所とは?
マーサポイント
数あるビューポイントのなかでもサウスリム観光の中心的な場所で、美しい日の出が見られることでも知られている人気ナンバーワンスポット♪
大自然が作り出す壮大な景色は圧巻です。
ちなみに「マーサ」とは初代国立公園局長の名前だそうです。
展望台から歩いてすぐの場所にビジターセンターがあり地図などがもらえるほか、無料シャトルバスの乗り場もあるので他のビューポイントへの拠点にもなっています。
グランド・キャニオンを訪れた際は、必ず立ち寄りたいスポットです♪
ホピポイント
ホピ・ポイントは、グランド・キャニオンに沈む美しい夕日が見られるスポットです♪
広大なグランド・キャニオンの西側、ウエストリム・ヴィレッジと呼ばれる場所にあります。
名前の由来は、ホピ・インディアンにちなんで名付けられたとか…。
眼下にはコロラド川や先住民族の交易道だったブライト・エンジェル・トレイルを歩く人々の姿が見られることも。
3~11月は無料シャトルバスで行くことができます。シャトルバス運行中は一般車両では入場できませんので、12~4月は自家用車やレンタカーで向かいましょう。
ヤバパイポイント
ヤバパイパイはマーサポイントと並び人気の絶景ビューポイントで、グランド・キャニオン国立公園の中でも日の入りを見る絶好の絶景ポイントで有名です♪このヤバパイポイントからは谷底の景色を見渡すことができ、谷底にあるファントムランチのロッジや谷間にあるプラトゥポイント、グランドキャニオンの中を流れるコロラドを眺めることができます。
このヤバパイポイントは1540年に西洋人としてはじめてグランドキャニオンを発見した13人のスペイン遠征隊員たちがグランド・キャニオンと劇的な対面をした歴史的な場所です。
入場無料の博物館もあり、グランド・キャニオンの地質や生物、化石、歴史を説明、展示されており、書店も併設されています。展望台が崖の上にあり、大きな窓ガラスからは180度の壮大な景色が一望できます♪
デザートビューポイント
「デザートビューポイント」は見張り塔からの眺めが素晴らしいです♪
サウスリム内にあるイーストリムの東端にあり、グランドキャニオン東口に近いところにあります。
名前の通り、断崖の向こうには遠くまで広がる砂漠の景色が見渡せます。ここにはネイティブアメリカンの見張り塔を再現して1932年に造られた“ウォッチタワー”があります。中では食べ物や飲み物、お土産を販売しているほか、上へと昇る階段には先住民の壁画が描かれており、最上階からはグランドキャニオンの景色を一望できます。
また、先住民の文化にも触れられる「デザートビューポイント」は、一度は訪れてみたい場所です♪
グランド・キャニオンの観光時期
グランド・キャニオンはアメリカ南西部のコロラド高原に位置し、観光エリアは大まかにサウスリム(南壁)とノースリム(北壁)に分かれています。
サウスリムは観光客のほとんどが訪れます。標高は、2,134m。反対サイドのノースリムは2,499m。
高地ならでは朝晩と日中の気温差が激しいのがグランドキャニオンの大きな特徴です。
一年を通して観光できるのがサウスリム♪
トレイルを楽しむには天気が安定する4〜5月が最適です♪
6〜8月は気温が30度を超えることもあり、頻繁に雷雨が起こります。9月~10月から涼しくなり、11~3月は気温が氷点下となり雪が降ることもあります。ビレッジは海抜2000m以上の高所にあるので、夜は夏でも涼しくなります。
服装
観光客のほとんどが訪れるサウスリムの標高は2134mで、富士山の5合目と同じくらいなので、10月~4月にかけては防寒着が必要不可欠!
また、グランドキャニオンに泊まるなら長袖、長ズボンにトレーナーや厚手のパーカーを持って行くことをおすすめします。
ツアーに参加される方は、Tシャツにジーンズやチノパンなどの動きやすいもの、ハイキングシューズがおすすめです。念のため薄手の上着があると安心です♪
ノースリムやブライスキャニオンはサウスリムよりもさらに冷えるので、服装には十分に気を付けましょう。
まとめ
グランドキャニオンのお天気は変わりやすいので注意が必要です。
気候を踏まえてじっくり観光の計画を立てましょう♪各種イベントなども行われていますので、チェックしてみてはいかがでしょうか♪