5分でわかる世界遺産 ❝ 天空都市マチュピチュ遺跡 ❞
一生に一度は行ってみたい!とみんなの憧れである世界遺産マチュピチュ遺跡。
マチュピチュが世界屈指の絶景なのはもちろんですが、謎多き世界遺産としても知られています。
それでは、そんな謎多きマチュピチュ遺跡の魅力について迫ってみましょう♪
マチュピチュとは?
マチュピチュはペルーの都市クスコにある15世紀のインカ帝国の遺跡のひとつで、アンデス山麓に属するペルーのウルバンバ渓谷の山間にあります。
標高は2430m。麓からはその存在を確認できないため「空中都市」「インカの失われた都市」とも呼ばれています。
インカ帝国では太陽を崇拝していたことから、宗教的に太陽に近く、観測にも適した両側が切り立った崖のこの地が〝空中都市〟に選ばれたのではないか、と推測されています。この空中都市は15世紀に建設が着手され、高度な都市機能を持つ街でしたが、その後のスペインからの征服により、わずか約80年の命だったとされています。
マチュピチュが造られた理由とは?
インカ帝国の滅亡から400年後、マチュピチュはアメリカの歴史学者に発見されます。
15世紀中ごろインカ帝国を一気に拡大した第9代皇帝が造った王族や貴族のための避暑地だと考えられています。
そこからスペイン人に征服されるまでの約80年間、人々はマチュピチュで生活していました。
見つかった骨には戦いの形跡は見られておらず、
50代以上の骨が多く、健康的で平和に暮らしていたことが推測されます。
人口は300人から1000人ほどで、女性だけでなく男性も暮らしていたようです。
マチュピチュ遺跡の見所は?
遺跡内の地図を見ながらオススメスポットをご紹介していきます♪
"なんと言っても見所は神殿"
太陽の神殿
「太陽の神殿」は、マチュピチュ遺跡観光の人気スポットです♪
高さ5mの美しい曲線の石組みで出来ており、東の窓からは冬至の朝、南の窓からは夏至の朝、日が差し込む太陽信仰に基づいた造りをしています。
インカ帝国の太陽信仰では、王は太陽の子孫だとされていたのです。
3つの窓の神殿
「3つの窓の神殿」は、神聖な広場に面し、主神殿の隣にあります。名前の由来は、文字通り3つの窓があったためです。三方を囲む壁のうち東側の壁に、台形の窓が3つあります。両端には閉じられた窓が2つあります。
台形の窓は、夏至の日の出の位置を完璧に示しているともいわれています。
昼間の時間がいちばん長い=太陽の恩恵が最大限受けられる夏至の日って、特別だったのではないでしょうか。
インティワタナ
「インティワタナ」は、インカの公用語ケチュア語で「インティ」が「太陽」、「ワタナ」が「結ぶ、つなぐ」という意味で、合わせて「太陽をつなぎとめる場所」という意味になります。
マチュ・ピチュの都市遺跡の中で最も高い位置に置かれた花崗岩で、その高さは1.8mあります。上に35㎝ほど突き出ている石柱の四つの角は、東西南北にすべて対応しており、日時計だったのではないか…と言われているそうです。
マチュ・ピチュでの "最大のパワースポット" とも目されており、神聖なる力を求めて、訪れる人々が石の上に手をかざしています♪
見張り小屋
「見張り小屋」はマチュピチュ遺跡の最南端に位置しています。ここから北に向かってマチュピチュ遺跡全体を眺めることができます。さらに、遺跡の反対側を眺めると、マチュピチュ山やインティ・プンク(太陽の門)へと続くインカ道も見通せます。
見張り小屋はマチュピチュ遺跡内で最も高い位置にあります。インカ時代の住民にとっては、ここから太陽の光を反射させたり、ホラ貝を吹いたりして遠くの人と交信していたとも考えられています。
現在では周囲を360度見渡せる絶好のビューポイントとなっています♪
遺跡の段々畑
この遺跡には3mずつ上がる段々畑が40段あり、3,000段の階段でつながっています。遺跡の面積は約13km2で、石の建物の総数は約200戸が数えられます。
当時は40段ほどの段々畑でトウモロコシやコカを栽培していたようです。
遺跡内にいる動物たち
リャマ
遺跡内には多くの動物が住んでおり、代表的な動物といえば、リャマ♪
リャマはラクダ科のラマ属です。姿はラクダと似ていますが、背中にコブはなく、全身が毛で覆われています。頭からお尻までの長さは約2mあり、まつげが長くぱっちりした目が特徴です。
マチュピチュの遺跡内ではリャマが20~30頭飼育されています。
リャマは主に荷物運び役として利用されています。
人にとても慣れており、近づいても逃げないので自由に触ることができます♪
ビスカッチャ
また、野生生物としてはチンチラの一種のビスカッチャが生息しています。
耳が長いのでウサギのように見えますが、ネズミの一種のようです。観光客の目に触れることもあるとのことなので、見れたらラッキーかも…?
アルパカ
日本でも人気なアルパカもいます♪
アルパカはラクダ科のビクーニャ属です。
アルパカは毛がモコモコしているので、体毛を使用するために家畜として飼われていたそうです。
もふもふとしたボリューミーな毛で覆われ、長いまつげで愛嬌ある顔が人気を集めています♪
観光時期
ベストシーズンは、4〜11月の乾季です。
なかでも5〜8月が比較的過ごしやすいです。
晴れる確率が高く、気候・気温も最高です♪
遺跡も歩きやすく、はるかウルバンバ渓谷まで見晴らす絶景に出会うチャンスが高くなります。
12月から3月までの雨季は、常に曇り空でマチュピチュの美しい景色を見ることが難しく、雨が降ると地面が滑りやすくなって足場が悪くなります。
でも、霧雨の中に見え隠れするマチュピチュも意外と幻想的で素敵…。
雨季も悪くないかもしれないですね♪
マチュピチュ遺跡は標高2000m以上の山岳部にあるため、1日の中で寒暖差が激しく、朝晩は夏でも10℃以下になることも多いので、保温性が高い防寒具を持っていくことをおすすめします。
服装
①帽子 ツバのあるもの
陽射し対策&雨対策 防水 or 撥水加工がベスト
②Tシャツ 速乾性のもの
いちばん暑いときに、1枚で過ごせるもの、速乾性にすぐれたポリエステルがおすすめ♪
③シャツ 長袖
温度調節用(寒がりは起毛したネルシャツ)
④フリース ニットでもOK
肌寒いとき用(セーターでもOK)
⑤ウィンドーブレーカー 撥水加工されてるもの
防寒&雨対策、ベストは撥水加工のもの
⑥パンツ フルレングス
防寒&虫対策、山用の速乾性のものがベスト
⑦トレッキングシューズ 履きなれた靴でOK
雨対策を考えると、撥水加工がベスト♪
乾季でもいつ雨が降るかわからないので、準備万端の服装で出掛けましょう♪
マチュピチュ遺跡の入場制限
2019年1月1日より1日3部制(6:00~9:00、9:00~12:00、12:00~16:00)となり、それぞれ入場券が必要です。
2018年末までは1日2部制(6:00~12:00、12:00~16:00)でした
また、遺跡観光にはガイドの同行が義務付けられていますが、1日目にガイド付きで観光した場合は、2日目はガイド同行無しで見学できます。
※入場制限については変更が多いので、最新情報を入手してください。
なお、入場券はマチュピチュ遺跡の入口で購入することはできません。ウェブ予約するか、クスコやマチュピチュ村で購入する必要があります。
もし個人での予約が難しいなら現地ツアーを利用して訪れると楽。困ったことがあっても、いろいろ助けてくれます。
まとめ
一生に一度は行ってみたい世界遺産ランキング1位のマチュピチュだけに魅力がいっぱいですね。しかし、高所に位置していたり、入場制限などあるので訪れる際は十分下調べをしてから観光する事をおすすめします♪♪