World Heritage MAP

30代旅好き女子。 世界中の世界遺産巡りをするのが夢。 このブログから世界遺産に興味を持ってもらえたり、旅行に行く方の参考になるような情報を発信していきます♪

5分でわかる世界遺産“万里の長城”

世界最大の城壁である万里の長城。とても有名な城壁ですが、その実態は謎が多く、世界七不思議とされています。今回は万里の長城の魅力について迫ってみましょう♪

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万里の長城とは?

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 西は嘉峪関(かよくかん)から東は「山海関」まで総延長は6352km。例えるなら、北海道から沖縄まで日本列島を囲む距離です。長城は北方騎馬民族の侵入を防ぐ為に、紀元前7世紀の中国各国で築かれた。約2200年前に中国を初めて統一した秦の始皇帝が各国の皇帝をつないで現在の長城の基礎を作り、現在の形になったのは14世紀・明の時代。約2000年にわたり、数百万人の農民たちと30万の兵士、膨大な量の煉瓦と石とで造られた人類史上最大の建造物と言われている。

  

 

万里の長城の魅力は?

防御壁として造られた城壁

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万里の長城が築かれ始めたのは、今からおよそ2200年前、秦の始皇帝の時代であったと言われています。万里の長城が造られた目的は、北方の騎馬民族の襲撃に備えるためでした。北から攻めて来る騎馬民族は、中国の歴代皇帝にとってその覇権を脅かす強大な敵だったのです。自国の領土であった南側の壁はすっきりとしているのに対し、騎馬民族の驚異にさらされていた北側の壁には、「矢狭間(やざま)」と呼ばれる切り込みが等間隔で設けられています。切り込みの凸の部分に身を隠しながら、凹の部分から矢を放ち敵の侵攻を阻んでいました。かつては「防御壁」としての役割を担っていました。

 

 

龍の背中

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地形に合わせてうねるように築かれたその長城は、まさに「龍の背中」です。防御壁として造られた北側の壁の切れ込みが、龍のうろこのようにも見えます。
今にも動き出しそうな石造の長城の上を歩く体験は、北京観光のハイライトになること請け合いです。

 

 

敵を監視するための砦「敵楼」

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城壁と城壁の間には、数多くの砦が設けられています。「敵楼(てきろう)」と呼ばれる外を監視するための場所でした。雨風を防ぐ作用もあり、武器や食料の保管や兵士の休息場所でもあったと言われています。 

  

 

また万里の長城には多くの長城が存在しますが、特に観光客に人気の長城をご紹介します。

 

八達嶺長城の見どころ

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全長約3.7kmの八達嶺長城は明代(1368年 - 1644年)に改修されたので、保存状態が良く、『The・万里の長城』という姿が見られます。北京の中心部から約75kmのところにあり、訪れやすい長城として人気です。

入口には2つに別れており、北側の山から比較的傾斜が緩やかな通称「女坂」と、南側の山からの傾斜がきつい階段がある通称「男坂」があります。最高点の城楼までは歩くと往復1時間半かかりますが、観光用のロープウェイが設置されているので、楽に観光したい人は利用しましょう。八達嶺長城を日本語ガイドが案内してくれるツアーもありますので、安心して長城観光を楽しみたい方におすすめです。 f:id:eripyonpyon:20190224185130j:image

誰でも歩くことのできる八達嶺長城ですが、ところどころに急斜面が待っています。急峻な山に造られているため、その最大斜度はなんと約40度。整備された道ではあるもののその角度はかなりキツいので、手すりをしっかりと握り履き慣れた靴で歩きましょう。急斜度の階段は、他の場所とは視点が変わる絶景ポイントでもあります。

  

 

慕田峪長城の見どころ

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慕田峪長城は、八達嶺長城の東側、北京市内から約70kmのところに位置する長城です。全長約2250mで八達嶺長城ほど雄大ではありませんが、緑豊かな山間部にあり、周囲の風景との調和がロマンチックです。

1580mもの長さがある滑り台が有名で、長城からふもとまでソリのようなものに乗って滑ることができます。上から眺めると、緑の山で休む白い竜のようだともいわれています。近年は、八達嶺長城の人気が高まりすぎて混雑必至なので、落ち着いて見られる慕田峪長城に観光の人気が集まっています。

 

 

 

万里の長城の観光時期は?

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9~10月が最もおすすめです。気温や混雑具合が最適で、ゆっくりと長城を楽しめると思います。ですがそれ以外の季節でもそれぞれ四季が感じられ良いかと思います。春には桜、秋には紅葉、そして冬には雪と、春夏秋冬の美しい景色と一緒に長城を見られます。

しかし、春は黄砂がひどくなる可能性があり、夏は猛暑、冬は寒さが厳しく万里の長城が凍ってしまうこともあり、観光にはなかなか厳しい環境にあるのも事実などで、その点も考慮して観光時期を決めて下さい。

 

 

最も観光客数の多い「八達嶺長城」の営業時間と入場料は季節によって異なります。

 

 

【営業時間】

4月〜10月:6:30~19:00
11月〜3月:7:00~18:00
年中無休

【入場料】

4月〜10月:45元(約730円)
11月〜3月:40元(約650円)
60歳以上、学生:20元(約330円)
身長が120cm未満の子供:入場無料

 

最高地点となる城楼までは歩くと所要時間は往復1時間半ほどとなっています。

 

 

 

服装は?

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基本的に夏は非常に暑く、冬は寒い上に風が強いです。

夏は、北京市内などに比べるとかなり日差しが強く日陰も少ないので、1枚上に羽織るものや帽子、サングラス、日焼け止めなどを持参して紫外線対策はしっかりと行いましょう。

冬は、気温が氷点下まで下がるので防寒具はしっかり持って行ってください。

 

履物に関しては、履き慣れたスニーカーがベストかと思います。階段があるとはいえ、非常に急で壁をよじ登るようなところもあり、ある意味、登山に近いです。ヒールのあるようなブーツは避けた方がいいです。

バッグも背負えるリュックなどで両手が自由になるもの、もしくは斜めがけのショルダータイプがおすすめです。

 

 

 

まとめ

世界最大の建造物である万里の長城。中国方面に旅行する方はぜひ訪れて見てください。足元が滑りやすかったりする場合もあるようなので、服装などにも十分注意してください。

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