5分でわかる世界遺産“万里の長城”
世界最大の城壁である万里の長城。とても有名な城壁ですが、その実態は謎が多く、世界七不思議とされています。今回は万里の長城の魅力について迫ってみましょう♪
万里の長城とは?
西は嘉峪関(かよくかん)から東は「山海関」まで総延長は6352km。例えるなら、北海道から沖縄まで日本列島を囲む距離です。長城は北方騎馬民族の侵入を防ぐ為に、紀元前7世紀の中国各国で築かれた。約2200年前に中国を初めて統一した秦の始皇帝が各国の皇帝をつないで現在の長城の基礎を作り、現在の形になったのは14世紀・明の時代。約2000年にわたり、数百万人の農民たちと30万の兵士、膨大な量の煉瓦と石とで造られた人類史上最大の建造物と言われている。
万里の長城の魅力は?
防御壁として造られた城壁
万里の長城が築かれ始めたのは、今からおよそ2200年前、秦の始皇帝の時代であったと言われています。万里の長城が造られた目的は、北方の騎馬民族の襲撃に備えるためでした。北から攻めて来る騎馬民族は、中国の歴代皇帝にとってその覇権を脅かす強大な敵だったのです。自国の領土であった南側の壁はすっきりとしているのに対し、騎馬民族の驚異にさらされていた北側の壁には、「矢狭間(やざま)」と呼ばれる切り込みが等間隔で設けられています。切り込みの凸の部分に身を隠しながら、凹の部分から矢を放ち敵の侵攻を阻んでいました。かつては「防御壁」としての役割を担っていました。
龍の背中
地形に合わせてうねるように築かれたその長城は、まさに「龍の背中」です。防御壁として造られた北側の壁の切れ込みが、龍のうろこのようにも見えます。
今にも動き出しそうな石造の長城の上を歩く体験は、北京観光のハイライトになること請け合いです。
敵を監視するための砦「敵楼」
城壁と城壁の間には、数多くの砦が設けられています。「敵楼(てきろう)」と呼ばれる外を監視するための場所でした。雨風を防ぐ作用もあり、武器や食料の保管や兵士の休息場所でもあったと言われています。
また万里の長城には多くの長城が存在しますが、特に観光客に人気の長城をご紹介します。
八達嶺長城の見どころ
全長約3.7kmの八達嶺長城は明代(1368年 - 1644年)に改修されたので、保存状態が良く、『The・万里の長城』という姿が見られます。北京の中心部から約75kmのところにあり、訪れやすい長城として人気です。
入口には2つに別れており、北側の山から比較的傾斜が緩やかな通称「女坂」と、南側の山からの傾斜がきつい階段がある通称「男坂」があります。最高点の城楼までは歩くと往復1時間半かかりますが、観光用のロープウェイが設置されているので、楽に観光したい人は利用しましょう。八達嶺長城を日本語ガイドが案内してくれるツアーもありますので、安心して長城観光を楽しみたい方におすすめです。
誰でも歩くことのできる八達嶺長城ですが、ところどころに急斜面が待っています。急峻な山に造られているため、その最大斜度はなんと約40度。整備された道ではあるもののその角度はかなりキツいので、手すりをしっかりと握り履き慣れた靴で歩きましょう。急斜度の階段は、他の場所とは視点が変わる絶景ポイントでもあります。
慕田峪長城の見どころ
慕田峪長城は、八達嶺長城の東側、北京市内から約70kmのところに位置する長城です。全長約2250mで八達嶺長城ほど雄大ではありませんが、緑豊かな山間部にあり、周囲の風景との調和がロマンチックです。
1580mもの長さがある滑り台が有名で、長城からふもとまでソリのようなものに乗って滑ることができます。上から眺めると、緑の山で休む白い竜のようだともいわれています。近年は、八達嶺長城の人気が高まりすぎて混雑必至なので、落ち着いて見られる慕田峪長城に観光の人気が集まっています。
万里の長城の観光時期は?
9~10月が最もおすすめです。気温や混雑具合が最適で、ゆっくりと長城を楽しめると思います。ですがそれ以外の季節でもそれぞれ四季が感じられ良いかと思います。春には桜、秋には紅葉、そして冬には雪と、春夏秋冬の美しい景色と一緒に長城を見られます。
しかし、春は黄砂がひどくなる可能性があり、夏は猛暑、冬は寒さが厳しく万里の長城が凍ってしまうこともあり、観光にはなかなか厳しい環境にあるのも事実などで、その点も考慮して観光時期を決めて下さい。
最も観光客数の多い「八達嶺長城」の営業時間と入場料は季節によって異なります。
【営業時間】
4月〜10月:6:30~19:00
11月〜3月:7:00~18:00
年中無休
【入場料】
4月〜10月:45元(約730円)
11月〜3月:40元(約650円)
60歳以上、学生:20元(約330円)
身長が120cm未満の子供:入場無料
最高地点となる城楼までは歩くと所要時間は往復1時間半ほどとなっています。
服装は?
基本的に夏は非常に暑く、冬は寒い上に風が強いです。
夏は、北京市内などに比べるとかなり日差しが強く日陰も少ないので、1枚上に羽織るものや帽子、サングラス、日焼け止めなどを持参して紫外線対策はしっかりと行いましょう。
冬は、気温が氷点下まで下がるので防寒具はしっかり持って行ってください。
履物に関しては、履き慣れたスニーカーがベストかと思います。階段があるとはいえ、非常に急で壁をよじ登るようなところもあり、ある意味、登山に近いです。ヒールのあるようなブーツは避けた方がいいです。
バッグも背負えるリュックなどで両手が自由になるもの、もしくは斜めがけのショルダータイプがおすすめです。
まとめ
世界最大の建造物である万里の長城。中国方面に旅行する方はぜひ訪れて見てください。足元が滑りやすかったりする場合もあるようなので、服装などにも十分注意してください。
5分で分かる世界遺産❝グレート・バリア・リーフ❞
宇宙からも見ることができるほど広大で生きた芸術作品、オーストラリアにある「グレート・バリア・リーフ」。
人生で1度は行ってみたい!と思っている人も数多くいるのではないでしょうか?
それでは、「グレート・バリア・リーフ」の魅力に迫ってみましょう♪
グレート・バリア・リーフとは?
グレート・バリア・リーフは、オーストラリアのクイーンズランド州の東海岸、パプア・ニューギニア近くのトレス海峡からブリスベンの北側まで、全長2,300km・約35万㎢に広がる「世界最大級のサンゴ礁地帯」。なんと日本列島とほぼ同じ面積で、宇宙からも見えるというから驚きです!
約900の島があり、そのうち開発され観光可能な島は20ほどと言われています。世界中のダイバーが憧れる海洋生物の楽園でもあります。世界一のビーチと呼ばれる「ホワイトヘブンビーチ」やカップルに人気の「ハートリーフ」など人気スポットも多く、様々なアクティビティも楽しめます♪
1800万年前から形成し始められたグレートバリアリーフは、その規模の大きさと美しさから1981年に世界遺産に登録されていて、オーストラリアの豊かな自然を満喫するには最高の観光スポットです♪
とにかく広大なので、場所によって全く違った景色を楽しむことができるのも魅力の1つ。ダイビングやシュノーケリングも良いですが、ただ眺めているだけでも充分満足できます♪
グレートバリアリーフの見所とは?
グリーン島
グレートバリアリーフ内で観光客から1番人気の島である、グリーン島。
"緑の宝石"とも言われる「グリーンアイランド」は、自然が約6000年かけて創りだした珊瑚の島で、グレートバリアリーフの第一の拠点として多くの観光客が訪れる場所です♪グレートバリアリーフの玄関口であるケアンズから近く、高速船で45分ほどで着きます。
グリーン島では泳ぐことはもちろんですが、海以外にも楽しめる施設が数多くあるのが特徴。プールや海の生物が見れる小さな水族館、また迫力満点のワニ園などがあります。
グリーン島内のツアー案内所やダイビングのガイドには、日本人スタッフがいることも多いので英語が話せなくても安心なのも嬉しいポイントです♪
ハミルトン島
ハートのサンゴ礁「ハートリーフ」があるハミルトン島は、新婚夫婦やカップルに大人気です♪ハートリーフはカップルで見ると幸せになると言われているので、ロマンチックさ抜群です。
島内ではトロピカルフィッシュや海ガメが泳ぐキャッツアイビーチでウォータースポーツを気軽に楽しんだり、60種を超えるアクティビティーが楽しめます♪
ただしハートリーフを見るには、ヘリコプターやセスナの利用が必須なので要注意です。豪州一といわれるホワイトヘブンビーチへの観光もセットとなったツアーがとても人気です♪
フィッツロイ島
フィッツロイ島は、アクティビティが充実しており若者に人気の島です♪SUPやシーカヤックで綺麗な海を楽しんだり、シュノーケルで海の魚と触れ合ったりして楽しめます。
魅力が海だけではないのも、フィッツロイ島ならではです。熱帯雨林の97%が国立公園に指定されている森があり、1周3時間のウォーキングコースがあるので、大自然に囲まれながらトレッキングもできちゃいます♪
アクティブに体を動かして満喫したいという方には、フィッツロイ島はぴったり。ただしフィッツロイ島の周りはサンゴ礁が少ないので、サンゴ礁を楽しみたい方は違う島へ行くのがおすすめです。
ヘイマン島
ウィットサンデー諸島に位置する、人里離れた静寂のパラダイス「ヘイマン島」。グレートバリアリーフでもっとも贅沢なリゾートです♪プライバシーと贅沢を追求する人にピッタリの場所、まさに隠れ家といったところでしょうか♪
島全体がワン&オンリー・ヘイマンアイランドの敷地になっているため、宿泊客のみが訪れることができる島です。施設内には、ヘイマン島のシンボルである六角形のヘイマン・プールやアクアズ・プール、スパなどがあります。テニス、ダイビング、シュノーケリングなどのアクティビティも楽しめます♪
リザート島
オーストラリア・ケアンズの北東約270km、グレートバリアリーフに浮かぶ「リザード島」。グレートバリアリーフの北側の玄関口で、珊瑚礁に囲まれ、透き通るようなラグーンが広がる美しい島です。
島全体が国定公園に指定され、息を飲むほど真っ白なビーチが24もあり、手つかずの自然がそのまま残されています。ヘイマン島と同じく宿泊客しか訪れることはできず、12歳以下は宿泊できないという大人のためのリゾート。ダイバーの憧れであるダイビングスポット「コッドホール」も近くにあります。
グレートバリアリーフの観光時期
グレートバリアリーフの気候は熱帯気候でオーストラリアが南半球にあるため、日本とは季節が逆になり、夏と冬の大きく2つとなります。
観光シーズンは春〜夏にあたる9〜12月。ダイビング目的なら9〜11月が海の透明度も良く、風も穏やかな時期になのでおすすめです♪11〜12月は上述の「コーラルスポーニング」も見られるので、ダイビングにも最適な11月は一番のおすすめの時期です。
オフシーズンは12〜4月で、雨季に入って海も荒れがちになるのでおすすめはできません。
ケアンズは年間を通して紫外線が強く、その強さは日本の約3倍以上だと言われています。日焼けをしないためにも、日焼け止めを塗ったり、日傘を差したりなど紫外線対策は万全にしていきましょう♪
服装は?
年間を通して暖かい気候であるケアンズでは日中であれば半袖でも快適に過ごしていただけます。ただし、雨季に入ると朝晩が少し冷え込むので、パーカーやカーディガンなどといった羽織を1枚持っておくと安心です。
グレートバリアリーフを120%満喫するためにも、気温にあった服装を心がけましょう♪
まとめ
いかがでしたでしょうか?人気のハートリーフやハミルトン島、グリーン島などのリゾートアイランドを訪れるなど、グレートバリアリーフではさまざまな楽しみ方ができます。是非ともいろいろな場所を訪れて、オーストラリアの大自然を満喫してください♪
5分でわかる世界遺産❝ジャングルの奥地に潜むアンコールワット❞
世界で人気のある世界遺産の1、2位を争うアンコールワット。ジャングルの奥地にひっそりとたたずむ美しい建造物として有名で、カンボジア国旗にも描かれています。
それではアンコールワットの魅力に迫ってみましょう♪
アンコールワットとは
802年〜1431年のクメール王朝時代にカンボジアの北西部で作られた600以上の遺跡群をアンコール遺跡と呼び、その中で最も有名な遺跡がアンコールワットです。1992年ユネスコの世界危機遺産に登録され、2004年に世界文化遺産に登録されました。
アンコールワットは、スーリヤヴァルマン2世という強大な勢力を築き上げた王様によって築かれたので、アンコール遺跡の中でも群を抜いて有名な寺院となったそうです。現在でもカンボジアの国旗に描かれているほどなので、この遺跡はカンボジアの方にとって今も特別な場所となっています。
アンコールワットの歴史、造られた理由は?
12世紀にヒンドゥー教寺院として30年以上かけて建立されたアンコール・ワットは、ヴィシュヌとよばれる神に捧げられたといいます。ところが国王の死後には、仏教寺院へと改宗されたことでも知られています。
かつてのアンコール・ワットは、現代に見られるような雄大な自然に囲まれた寺院ではなく、人々が暮らす街の中心でした。窪地や道路、寺院で働く人々が生活していたであろう住居に囲まれた生活地であったことが確認されています。
そんなアンコールワットですが、欧米人によって発見された16世紀頃にはすでに滅亡していたと言われています。なぜ滅亡したのかは諸説ありますが、外部からの侵略によって滅びたという説が有力のようです。
アンコールワットの魅力は?
石の積み上げだけで造られている
今から約1000年前に作られたにも関わらず、建物に鉄骨も接着剤も使用せず、石の積み上げだけで造っているのです。このような石碑を固定せずに作るなんてすごいですね。台風など自然災害にも耐えられるように造られています。
第一回廊
アンコールワット本殿の一番外側に位置する回廊で、回廊全域の壁面には8つの異なる物語が描かれています。西側と東側の壁は特に、訪れる時間によって光の当たり方が違い、受ける印象も変わります。
十字回廊
第一回廊と第二回廊をつなぐ十字の回廊。4つに区切られた空間は巡礼者たちが身を清めるための沐浴池であったと言われています。また千体の仏像が祀られていましたが、盗まれたり、内戦で破壊されたりと、現在は南側に数体残るのみとなっています。
第三回廊
王だけが入る事を許されていた特別な場所です。満月の日に王が神々と対話したと言われており、今でもアンコールワットで最も神聖な場所となっています。なので、一度に入場できる人数が100名に規制されていて、宗教の特別な行事や仏教の日(約1週間に1日ほど)には入場できません。訪れる際は事前に確認してください。
逆さアンコールワット
一番有名な写真撮影スポットで、遺跡の前の池に映し出される逆さアンコールワットはまるで絵画のような美しさですね。また撮影の際は、午前中だと逆光になりやすいので午後訪れる事をおすすめします。
朝日、夕日に染まるアンコールワット
アンコールワットは太陽の位置を計算して造られていて、秋分と春分、そしてその前後わずか数日だけに見られる光景です。さらに建物までの道に塔の影が真っ直ぐ伸びて行く光景がとても幻想的なようです。
アンコールワットの観光時期
ベストシーズンは11月、12月、1月です。
気温
この時期は月平均気温が26度前後と過ごしやすい気候で、月の降水量も100mm以下と比較的雨も降らずに観光する事ができます。
南国に位置するので気温は年間を通じて25~30度と高いです。特に気温が高いのは4月で月の平均気温が30度を超えます。
沖縄でも平均気温が30度を超える事はないので、沖縄より暑いと考えると結構な気温ですね。
反対に一番涼しいのは12月ですが、それでも東京の7月くらいですから暑いです。
ただ、暑さについては日本のように湿度が高くないので、日陰に入ると意外と大丈夫です。また建物の中に入ることも多いため、そこまで大変でもないかなと思います。
天候
また雨季は6~10月、乾季は11~2月で降水量が一番少ないのは乾季の11月~2月頃です。この時期は気温も比較的落ち着いている時期ですので、もし時期を選べるのであればこの時期に訪れるのが良いでしょう。
反対に雨季は6月~10月です。ただ日本のような一日中雨がずっと降っているような雨ではなく、一時的に強く雨の降るスコールが多いです。日本で言えばゲリラ豪雨ですね。
スコールはいつ降るかわからないので、降ってきたらおとなしく屋根があるところに避難してください。
服装
基本的には夏と同じ服装でをお勧めします。
また日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めは必要だと思います。また、遺跡"プノンバケン"では、服装のチェックがあるようで、膝の出るスカートやショートパンツ、肩がでるノースリーブも禁止のようです。ですが、外国人観光客などはショートパンツ、タンクトップの方などいるようなので必ずしも守らなければいけないものではないのだと思います。
ですが、服装は男女ともに、半袖、膝が隠れる丈のパンツ(ズボン)、歩きやすい靴、帽子やサングラスを着用する事が望ましいと思います。
また薄着になるので蚊によって感染する『デング熱』には十分注意して下さい。数年前に日本でも話題になったウイルス性感染症です。特別な治療薬、ワクチンなどはないので、感染しないよう虫よけスプレーや蚊取り線香などで刺されないようにする事が一番だと思います。
まとめ
アンコールワット周辺にも遺跡がたくさんあり、1日で全ては回れないので2、3日かけて観光する事をおすすめします。またデング熱の他にもジカ熱など感染する可能性もあるので、十分注意し対策をして楽しんで下さい♪
5分で分かる世界遺産❝グランド・キャニオン国立公園❞
死ぬまでに一度は訪れたい憧れの公園と言えば「グランド・キャニオン国立公園」。アメリカのアリゾナ州北西部にあり、同国で大人気の観光スポットです。
それでは、グランド・キャニオンの魅力に迫ってみましょう♪
グランド・キャニオンとは?
グランド・キャニオンは、コロラド川がコロラド高原を浸食し、数百万年かけて出来上がった峡谷です。総面積は、東京の2倍の4927㎢に達する広大さです。100年で2㎝ずつ削り出され、現在もそれが進んでいます。
断崖の平均の深さは1200m、最深部は1800m。
長さは東京から盛岡に相当する446㎞という驚きのスケールで、その幅は6~29㎞と様々です。
今は8層の地層が露出していますが、最も古いものは先カンブリア時代のもので、20億年前のものになります。地層の大部分は海面下で形成されたもので、これも海中でできたのものとされます。
アメリカでも最も古い国立公園のひとつで、20億年から2億5千万年前の地球の地層が観察でき、世界で最も多くの化石が発見された貴重な場所なのです。
グランド・キャニオンの歴史は?
グランド・キャニオンは、アリゾナ州北部の標高2100mの高原にあります。
7000万年前にこの一帯がカイバブ・アップリフトという地殻変動により隆起し、出来始めたといいます。4000万年前になると、コロラド川による浸食が始まり、200万年前に現在の姿になりました。
人類は、ここに1万500年前頃から生息していたといわれています。4000年前からはネイティブ・アメリカンが住み始めていました。
グランド・キャニオンの名前は、1540年にスペインの探検隊がこの場所を訪れて名付けたもので、“魔の谷”と恐れられたといわれています。
グランド・キャニオンの見所とは?
マーサポイント
数あるビューポイントのなかでもサウスリム観光の中心的な場所で、美しい日の出が見られることでも知られている人気ナンバーワンスポット♪
大自然が作り出す壮大な景色は圧巻です。
ちなみに「マーサ」とは初代国立公園局長の名前だそうです。
展望台から歩いてすぐの場所にビジターセンターがあり地図などがもらえるほか、無料シャトルバスの乗り場もあるので他のビューポイントへの拠点にもなっています。
グランド・キャニオンを訪れた際は、必ず立ち寄りたいスポットです♪
ホピポイント
ホピ・ポイントは、グランド・キャニオンに沈む美しい夕日が見られるスポットです♪
広大なグランド・キャニオンの西側、ウエストリム・ヴィレッジと呼ばれる場所にあります。
名前の由来は、ホピ・インディアンにちなんで名付けられたとか…。
眼下にはコロラド川や先住民族の交易道だったブライト・エンジェル・トレイルを歩く人々の姿が見られることも。
3~11月は無料シャトルバスで行くことができます。シャトルバス運行中は一般車両では入場できませんので、12~4月は自家用車やレンタカーで向かいましょう。
ヤバパイポイント
ヤバパイパイはマーサポイントと並び人気の絶景ビューポイントで、グランド・キャニオン国立公園の中でも日の入りを見る絶好の絶景ポイントで有名です♪このヤバパイポイントからは谷底の景色を見渡すことができ、谷底にあるファントムランチのロッジや谷間にあるプラトゥポイント、グランドキャニオンの中を流れるコロラドを眺めることができます。
このヤバパイポイントは1540年に西洋人としてはじめてグランドキャニオンを発見した13人のスペイン遠征隊員たちがグランド・キャニオンと劇的な対面をした歴史的な場所です。
入場無料の博物館もあり、グランド・キャニオンの地質や生物、化石、歴史を説明、展示されており、書店も併設されています。展望台が崖の上にあり、大きな窓ガラスからは180度の壮大な景色が一望できます♪
デザートビューポイント
「デザートビューポイント」は見張り塔からの眺めが素晴らしいです♪
サウスリム内にあるイーストリムの東端にあり、グランドキャニオン東口に近いところにあります。
名前の通り、断崖の向こうには遠くまで広がる砂漠の景色が見渡せます。ここにはネイティブアメリカンの見張り塔を再現して1932年に造られた“ウォッチタワー”があります。中では食べ物や飲み物、お土産を販売しているほか、上へと昇る階段には先住民の壁画が描かれており、最上階からはグランドキャニオンの景色を一望できます。
また、先住民の文化にも触れられる「デザートビューポイント」は、一度は訪れてみたい場所です♪
グランド・キャニオンの観光時期
グランド・キャニオンはアメリカ南西部のコロラド高原に位置し、観光エリアは大まかにサウスリム(南壁)とノースリム(北壁)に分かれています。
サウスリムは観光客のほとんどが訪れます。標高は、2,134m。反対サイドのノースリムは2,499m。
高地ならでは朝晩と日中の気温差が激しいのがグランドキャニオンの大きな特徴です。
一年を通して観光できるのがサウスリム♪
トレイルを楽しむには天気が安定する4〜5月が最適です♪
6〜8月は気温が30度を超えることもあり、頻繁に雷雨が起こります。9月~10月から涼しくなり、11~3月は気温が氷点下となり雪が降ることもあります。ビレッジは海抜2000m以上の高所にあるので、夜は夏でも涼しくなります。
服装
観光客のほとんどが訪れるサウスリムの標高は2134mで、富士山の5合目と同じくらいなので、10月~4月にかけては防寒着が必要不可欠!
また、グランドキャニオンに泊まるなら長袖、長ズボンにトレーナーや厚手のパーカーを持って行くことをおすすめします。
ツアーに参加される方は、Tシャツにジーンズやチノパンなどの動きやすいもの、ハイキングシューズがおすすめです。念のため薄手の上着があると安心です♪
ノースリムやブライスキャニオンはサウスリムよりもさらに冷えるので、服装には十分に気を付けましょう。
まとめ
グランドキャニオンのお天気は変わりやすいので注意が必要です。
気候を踏まえてじっくり観光の計画を立てましょう♪各種イベントなども行われていますので、チェックしてみてはいかがでしょうか♪
5分でわかる世界遺産 ❝ 天空都市マチュピチュ遺跡 ❞
一生に一度は行ってみたい!とみんなの憧れである世界遺産マチュピチュ遺跡。
マチュピチュが世界屈指の絶景なのはもちろんですが、謎多き世界遺産としても知られています。
それでは、そんな謎多きマチュピチュ遺跡の魅力について迫ってみましょう♪
マチュピチュとは?
マチュピチュはペルーの都市クスコにある15世紀のインカ帝国の遺跡のひとつで、アンデス山麓に属するペルーのウルバンバ渓谷の山間にあります。
標高は2430m。麓からはその存在を確認できないため「空中都市」「インカの失われた都市」とも呼ばれています。
インカ帝国では太陽を崇拝していたことから、宗教的に太陽に近く、観測にも適した両側が切り立った崖のこの地が〝空中都市〟に選ばれたのではないか、と推測されています。この空中都市は15世紀に建設が着手され、高度な都市機能を持つ街でしたが、その後のスペインからの征服により、わずか約80年の命だったとされています。
マチュピチュが造られた理由とは?
インカ帝国の滅亡から400年後、マチュピチュはアメリカの歴史学者に発見されます。
15世紀中ごろインカ帝国を一気に拡大した第9代皇帝が造った王族や貴族のための避暑地だと考えられています。
そこからスペイン人に征服されるまでの約80年間、人々はマチュピチュで生活していました。
見つかった骨には戦いの形跡は見られておらず、
50代以上の骨が多く、健康的で平和に暮らしていたことが推測されます。
人口は300人から1000人ほどで、女性だけでなく男性も暮らしていたようです。
マチュピチュ遺跡の見所は?
遺跡内の地図を見ながらオススメスポットをご紹介していきます♪
"なんと言っても見所は神殿"
太陽の神殿
「太陽の神殿」は、マチュピチュ遺跡観光の人気スポットです♪
高さ5mの美しい曲線の石組みで出来ており、東の窓からは冬至の朝、南の窓からは夏至の朝、日が差し込む太陽信仰に基づいた造りをしています。
インカ帝国の太陽信仰では、王は太陽の子孫だとされていたのです。
3つの窓の神殿
「3つの窓の神殿」は、神聖な広場に面し、主神殿の隣にあります。名前の由来は、文字通り3つの窓があったためです。三方を囲む壁のうち東側の壁に、台形の窓が3つあります。両端には閉じられた窓が2つあります。
台形の窓は、夏至の日の出の位置を完璧に示しているともいわれています。
昼間の時間がいちばん長い=太陽の恩恵が最大限受けられる夏至の日って、特別だったのではないでしょうか。
インティワタナ
「インティワタナ」は、インカの公用語ケチュア語で「インティ」が「太陽」、「ワタナ」が「結ぶ、つなぐ」という意味で、合わせて「太陽をつなぎとめる場所」という意味になります。
マチュ・ピチュの都市遺跡の中で最も高い位置に置かれた花崗岩で、その高さは1.8mあります。上に35㎝ほど突き出ている石柱の四つの角は、東西南北にすべて対応しており、日時計だったのではないか…と言われているそうです。
マチュ・ピチュでの "最大のパワースポット" とも目されており、神聖なる力を求めて、訪れる人々が石の上に手をかざしています♪
見張り小屋
「見張り小屋」はマチュピチュ遺跡の最南端に位置しています。ここから北に向かってマチュピチュ遺跡全体を眺めることができます。さらに、遺跡の反対側を眺めると、マチュピチュ山やインティ・プンク(太陽の門)へと続くインカ道も見通せます。
見張り小屋はマチュピチュ遺跡内で最も高い位置にあります。インカ時代の住民にとっては、ここから太陽の光を反射させたり、ホラ貝を吹いたりして遠くの人と交信していたとも考えられています。
現在では周囲を360度見渡せる絶好のビューポイントとなっています♪
遺跡の段々畑
この遺跡には3mずつ上がる段々畑が40段あり、3,000段の階段でつながっています。遺跡の面積は約13km2で、石の建物の総数は約200戸が数えられます。
当時は40段ほどの段々畑でトウモロコシやコカを栽培していたようです。
遺跡内にいる動物たち
リャマ
遺跡内には多くの動物が住んでおり、代表的な動物といえば、リャマ♪
リャマはラクダ科のラマ属です。姿はラクダと似ていますが、背中にコブはなく、全身が毛で覆われています。頭からお尻までの長さは約2mあり、まつげが長くぱっちりした目が特徴です。
マチュピチュの遺跡内ではリャマが20~30頭飼育されています。
リャマは主に荷物運び役として利用されています。
人にとても慣れており、近づいても逃げないので自由に触ることができます♪
ビスカッチャ
また、野生生物としてはチンチラの一種のビスカッチャが生息しています。
耳が長いのでウサギのように見えますが、ネズミの一種のようです。観光客の目に触れることもあるとのことなので、見れたらラッキーかも…?
アルパカ
日本でも人気なアルパカもいます♪
アルパカはラクダ科のビクーニャ属です。
アルパカは毛がモコモコしているので、体毛を使用するために家畜として飼われていたそうです。
もふもふとしたボリューミーな毛で覆われ、長いまつげで愛嬌ある顔が人気を集めています♪
観光時期
ベストシーズンは、4〜11月の乾季です。
なかでも5〜8月が比較的過ごしやすいです。
晴れる確率が高く、気候・気温も最高です♪
遺跡も歩きやすく、はるかウルバンバ渓谷まで見晴らす絶景に出会うチャンスが高くなります。
12月から3月までの雨季は、常に曇り空でマチュピチュの美しい景色を見ることが難しく、雨が降ると地面が滑りやすくなって足場が悪くなります。
でも、霧雨の中に見え隠れするマチュピチュも意外と幻想的で素敵…。
雨季も悪くないかもしれないですね♪
マチュピチュ遺跡は標高2000m以上の山岳部にあるため、1日の中で寒暖差が激しく、朝晩は夏でも10℃以下になることも多いので、保温性が高い防寒具を持っていくことをおすすめします。
服装
①帽子 ツバのあるもの
陽射し対策&雨対策 防水 or 撥水加工がベスト
②Tシャツ 速乾性のもの
いちばん暑いときに、1枚で過ごせるもの、速乾性にすぐれたポリエステルがおすすめ♪
③シャツ 長袖
温度調節用(寒がりは起毛したネルシャツ)
④フリース ニットでもOK
肌寒いとき用(セーターでもOK)
⑤ウィンドーブレーカー 撥水加工されてるもの
防寒&雨対策、ベストは撥水加工のもの
⑥パンツ フルレングス
防寒&虫対策、山用の速乾性のものがベスト
⑦トレッキングシューズ 履きなれた靴でOK
雨対策を考えると、撥水加工がベスト♪
乾季でもいつ雨が降るかわからないので、準備万端の服装で出掛けましょう♪
マチュピチュ遺跡の入場制限
2019年1月1日より1日3部制(6:00~9:00、9:00~12:00、12:00~16:00)となり、それぞれ入場券が必要です。
2018年末までは1日2部制(6:00~12:00、12:00~16:00)でした
また、遺跡観光にはガイドの同行が義務付けられていますが、1日目にガイド付きで観光した場合は、2日目はガイド同行無しで見学できます。
※入場制限については変更が多いので、最新情報を入手してください。
なお、入場券はマチュピチュ遺跡の入口で購入することはできません。ウェブ予約するか、クスコやマチュピチュ村で購入する必要があります。
もし個人での予約が難しいなら現地ツアーを利用して訪れると楽。困ったことがあっても、いろいろ助けてくれます。
まとめ
一生に一度は行ってみたい世界遺産ランキング1位のマチュピチュだけに魅力がいっぱいですね。しかし、高所に位置していたり、入場制限などあるので訪れる際は十分下調べをしてから観光する事をおすすめします♪♪